~対スラリー(スラッジ)ポンプ用ブッシングの秘密を公開~

≪スラリー対策はどのような事をされていますか?≫

外部注水

BOX内に大量のシール水をいれてスラリーを追い出す
⇒大量の水を使うことによるコストの増大

オープンボア

ネックブッシュを取り除き、間口を広げる
⇒スラリー流体が周辺から減ることはない

制限ブッシング

軸との隙間を狭くして、スラリーを入りにくくする
⇒一旦入ってしまったスラリーは出ていかない

メカニカルシールの摺動材を硬質にする

スラリーに強い摺動材質に変更する 
⇒材質を変えたその分お値段も跳ね上がる

全ての方法に一長一短があり現状はどれも確実な対策としては不十分
結果的に最善の対策ではない

スラリーがシールにダメージを与える理由

スタッフィングボックス内のスラリーはポンプの運転中は遠心力が加わると外周側に飛ばされながら、ずっと回っています。
ポンプの軸とネックブッシュの隙間は内周側なのでいくら水を入れてもその隙間からスラリーを排出することは難しいのです。
オープンボアにしても状況はかわりません。
また、スラリー粒子は狭い隙間に入り込んできます。
メカニカルシールの場合、シール環周辺に、スラリーが集まります。

(詳しくは動画参照)

チェスタートンがご提案するスラリー対策

チェスタートンの提案する対スラリーの最新技術がSpiralTrac という製品です。
SpiralTracはこれまでのスラリー対策とは全く異なった考え方で、ポンプ運転時の遠心力を利用してスラリー粒子をスタッフィングボックス内から除去してしまうという画期的な方法となっています。
百聞は一見に如かずと申しますので、この画期的な動画をご覧になってください。

(詳しくは動画参照)

SpiralTrac™ Technology のご紹介

スパイラルトラック

ボックス内に特殊なブッシングを取付ける事で下図のように強制的に流体の流れを作る

下図の黒いブッシングがSpiralTracです

侵入してきたスラリー粒子をブッシングの溝に取り込む事でボックス外に強制排除

運転開始後30秒程度でスラリーが除去されますので、その後の運転中は効果が続き、ボックス内にスラリー粒子がない状態を作ります。
シールに優しい環境を維持することで、寿命を2-6倍に伸ばす事が可能になります。

メカニカルシール・メカニカルパッキンでの改善提案

メカニカルシール

改善前

  1. シール面・ボックス内面の摩耗
  2. スラリー物質の堆積
  3. シールの早期破損
  4. 大量のシール水の使用

上記問題により失うもの

  • シール水のコスト
  • 排水処理費用・再加熱費
  • メンテナンス・修理コスト
  • 頻繁な交換による労働時間・稼働時間
矢印

改善後

改善により得られる未来

  1. シールのMTBFを2-6倍に向上
  2. シール水が不要もしくは、必要最小限のシール水で運転可能
  3. シール性能の向上とシールの寿命を延ばします
  4. 整備コスト(費用・時間)の削減

メカニカルパッキン

改善前

  1. シャフト/スリーブの摩耗
  2. 噛みこんだスラリー
  3. 早期のパッキン不良
  4. 過剰な排水

上記問題により失うもの

  • 排水処理費・再加熱費
  • メンテナンスや修理コスト
  • 頻繁な交換による労働時間・稼働時間
矢印

改善後

改善により得られる未来

  1. 機器のMTBFを向上
  2. シール水の必要量を60%以上削減
    ※流量計が必要
  3. 最適な漏れ量のコントロールが可能に
  4. パッキン本来の性能を発揮し寿命延長
  5. 整備コスト(費用・時間)の削減