腐食:周辺環境(水分・薬品)による錆、異音の発生
固着:潤滑剤の変質ワニス化 粉じん、埃などの付着堆積
摩耗:内部摩耗によるチェーンの伸び
などが考えられます。
チェーン寿命を低下させるコンディションとは?
これらの問題は潤滑に起因しています。
潤滑不良が発生すると:
上記の様な異音、固着、腐食、摩耗によりコンディションを悪化させてしまう。
チェーン寿命の低下につながります。
特に摩耗による伸びは、しばしばチェーンの調整、交換の要因となります。
●チェーンの伸びとは
ドライブピンとブッシングが摩耗することにより、隙間が発生し、全体的なチェーンの伸びとなります。
例えば100リンクのチェーンの場合、1リンク=0.1㎜の摩耗が発生すれば、チェーン全体としては10mmの伸びが発生したことになります。
チェーンの伸びに繋がる主な原因が以下となります。
- 潤滑不足によるドライブピンとブッシングの摩耗(金属接触)
- ダストや粉じんのブッシング内への噛みこみ
チェーンの伸びを防止する為には摩耗の発生を抑える事が必要です。それには定期的な潤滑が欠かせませんが、潤滑方法が適切でない場合、摩耗防止効果が発揮できない事があります。
チェーン潤滑を行う上での重要なポイントは以下となります。
ピンとブッシュの狭い隙間の奥深くまで素早く浸透すること
強い荷重や極圧がかかっても金属表面を保護すること
ゴミや粒子の付着堆積を分散し、洗浄する事
ドライブピンとブッシュ間の細部まで形成される潤滑膜が極圧から金属表面を保護することで、摩耗を防ぎ、チェーンの伸びを抑えることに繋がります。
理想的な潤滑剤の選定
1.ピンとブッシュの隙間の奥深くまで行き渡る浸透力
ドライブピンとブッシングの狭い隙間の奥深くまで、毛細管現象により素早く浸透していき、隅々に潤滑膜を形成する
2.強い荷重や極圧からピンとブッシュ間の摩耗を防止
金属表面に形成された潤滑膜が、駆動時に発生する極圧に対して保護膜を維持し、金属間接触による摩耗を抑える
3.高い洗浄性能でダストや粉じんの堆積を防止
潤滑剤の残渣や運転中に付着するダスト、粉じんを表面から分散し落とすことで、良い潤滑状態で運転が可能
潤滑性能を向上させる事で可能なメリット
チェーンの寿命延長 : 整備交換サイクルの大幅延長
消費電力削減 : 5~10%の省エネも可能
安定した稼動 : スムーズな駆動で運転信頼性を向上
●設備の改造無しに大幅なコスト削減が可能です●
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