摩耗に対して様々な対策を講じられていると思います。
一般的に行われている対策としましては色々な対策がありますが、その対策のすべてにはいくつかの限界があります。

耐磨耗・腐食対策 従来の技術

  • ゴムライニング
  • セラミックタイルライニング
  • 金属溶射
  • 特殊合金(超硬・クロム等)
  • 他各種ライニング

こんな不便な点があります

  • 高コスト
  • 補修施工期間が長い
  • 衝撃への耐性
  • 再補修・部分補修は難しい
  • ひび割れから剥離が広がる

実際に現場で耐摩耗補修としてよく使用されている方法に補強型エポキシによるパテ補修材があります。
チェスタートン社のARCコンポジットは、このジャンルにおける卓越したノウハウを持っており、優れた耐摩耗対策をご提案しております。

チェスタートン社が考える耐摩耗コーティング材のポイントをご紹介させて頂きます。

耐摩耗コーティング材料 選択のポイント

1.100%ソリッド(無溶剤タイプ)

溶剤を使用している製品は、硬化時に含有溶剤の揮発が発生する為、塗膜密度が弱くなります。
100%ソリッドタイプは塗布膜の密度が高く、特に耐摩耗コンポジットは荷重や研磨性がかかる為、コーティング密度が重要となってきます。

2.コーティング補強材密度

耐摩耗コーティング材は、高密度のエポキシとセラミック等の補強材で構成されていますが、コーティング材の隙間をなくす設計として、様々なサイズの補強材を配合しております。補強材の充填密度が増加すると、結合の露出面が最小になり、耐摩耗性能が向上します。

厳しい摩耗に耐久するセラミック充填コンポジットの設計

施工時、垂直面でも垂れにくく、抜群の施工性がございます

3.補強材の表面処理技術

耐摩耗コーティング材は、高密度のエポキシと補強材で構成されていますが、補強材の結合力が重要となってきます。補強材がエポキシと十分な結合を持たない場合、コーティングの間に物質が浸透しやすくなります。

それにより発生するデメリットはこのような事があります。

  • 液体の浸透により下地の金属が腐食しやすい
  • 接着力が弱い為、衝撃等で剥離しやすい(もちろん下地処理も重要です!)
  • セラミックビーズの定着が悪く、耐摩耗材として短寿命

チェスタートンのARC製品は、補強材とエポキシの結合力を高めるため、補強材をカップリング基材でコーティングし、強力な結合力を生み出しております。

補強材とエポキシの結合力が高いと、耐摩耗コンポジットの生命線である補強材の脱落が防げます!

ARC MX1は摩耗環境下でビーズが脱落しない為、耐久寿命が長い!

【開放点検時のARC MX1】

セラミックビーズの補強材が粒子ごと脱落せずにしっかりと結合しており、少しずつ削れています。

この状態は、耐摩耗コーティングとしての理想的な摩耗プロセスといえます。

チェスタートンのARC耐摩耗コーティングは様々な使用条件や用途に応じた製品をご用意しております。
皆様の設備にあった選定を行いますので、セールスエンジニアにお問合せ下さい。